町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

目的の力。

大昔の石切工の話というものがある。 3人の石切工がいて、そこに旅人がやってきて、「あなたは何のために石を切っているのですか」と尋ねた。 1人の石切工は、お金をもらうためだと答え、2人目は腕の立つ職人になりたいからだと答えた。 これに対して、3…

忘れられた矜持。

ただパンになにかをはさめばいいというものではありません。 「サンドウィッチは誠意のかたまりである」こう言ってはばからない。 だからこそ、銀座でおいしいサンドウィッチに出合えるのはちゃんと理由がある。 「きちんともてなしたい」その一線を意地で崩…

自己決定感。

「人事を尽くして天命を待つ」私はこれを、人事を尽くさんとするはこれ天の命なり、と勝手に読み替えています。 つまり、自分は絶対に今、これをやるのだと心に決めて思いたったなら、それは天から下った命なのだと考える。 (「無力 MURIKI」 五木寛之) ス…

語る前に、聞け。

「会社というものは「顧客に奉仕すること」以外の目的を持っては いけない。」 (「大前語録」 大前研一) 広告会社や調査会社であれば、クライアントやその先の生活者も含めて、顧客と考えることができる。 病院であれば、患者やその家族が顧客である。 に…

望ましいお金の順番。

「広告は、商品のなかに練りこまれていく。 そういう進化になるから、これまでの広告技術よりも、もっとずうっとユーザーに近い視点が必要になる」 出さなかった『最後の広告論』より (「ふたつめのボールのようなことば。」 糸井重里) 冷静に考えて、もし…

社会や企業という鳥かごの中で。

「前述したレイモンド・カヴァーは、あるエッセイの中でこんなことを書いています。 『時間があればもっと良いものが書けたはずなんだけどね。』、ある友人の物書きがそう言うのを耳にして、私は本当に度肝を抜かれてしまった。今だってそのときのことを思い…

エレベーターという名のリトマス試験紙。

インテリアデザイナーを雇ってオフィスを飾ったり、人事コンサルタントを雇って社内ポリシーを作り直したり、ブランディング専門家を雇って会社のキャッチフレーズを作っても、意義のあることなんて何も達成できない。 「企業文化」は企業そのものから離れて…

「軽い資本主義」の時代に。

「私の人生のモットーは一言でいうと、「軽い資本主義(capitalism light)ということね。」 -それはどういうことですか。 「コカコーラライトみたいなあっさり目の資本主義という意味。 アメリカンドリームのとても好きなところは、自分の力で自分の生活を…

「問題」と「課題」を分けて考える。

「課題→アイデア→エクゼキューション この方程式のすべてを考え、決定し、実行するのが、クリエイティブ・ ディレクターという仕事である。」 (「すべての仕事はクリエイティブ・ディレクションである。」 古川裕也より) 多くの人が「問題」と「課題」を同…