「そのために」大切なこと。
夢とは響きのいい言葉です。
ただ、夢が何かを生み出してくれるかというと、微妙です。
あるスポーツ選手は「夢ではなく目標が大事」だと言いました。
正しいと思いますが、わたし自身、若いころ、夢なんかありませんでした。
何とかして食っていこう、とにかく死なないようにしよう、そんなことしか考えていませんでした。
無理して夢をもつ必要はありません。
夢を持つより大事なことは沢山あります。たとえば、しっかり食べて、
心地よく眠るというのもものすごく大事です。
心身が弱ったら、芽生えた夢も消えます。
「夢」 村上龍
世界や日本のサッカー界で、若いころ、天才と言われ、大きな期待をかけられていた選手が、結果を残すことなくピッチを去った例は実に多い。
そのほとんどは、怪我によるものや、何らかの理由でコンデション作りに失敗したものである。
そうした光景をスポーツ中継で観ながら、「食べる」、「眠る」といった人間の最も基本的な要素の大切さをあらためて考えることが多々あった。
「あたり前のこと」をおざなりにしてきたが、実はそうした基本要素が、自分の身体や精神を形成しているのだ。
だから、「食」にしても、美味しいと感じられ、身体に良く、旬なものを食べるようになった。
また、以前は、根拠なくベッドの方がいいと思っていたものの、今は和室で心地よく、布団で眠るということが、かえって贅沢ではないかと思えるようになってきた。
(良い布団を使えば、起きた際の体調もいいことが分った。)
自分のやりたいこと(夢とは言わないが)をするためにも、「食べる」、「眠る」の大切さを、この年齢になってはじめて強く意識するようになった。
きちんと空気が充填されたタイヤがなければ、クルマは目的地に着くことができないのだ。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
Fuglen LA FOLIE
Bella Vista Mill, Antigua, Guatemalaを飲みながら。