町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

自己決定感。

「人事を尽くして天命を待つ」私はこれを、人事を尽くさんとするはこれ天の命なり、と勝手に読み替えています。

つまり、自分は絶対に今、これをやるのだと心に決めて思いたったなら、それは天から下った命なのだと考える。

 

(「無力 MURIKI」 五木寛之

 

スタンフォード大学社会心理学の博士号を取得後、コロンビア大学ビジネススクールの教授となった、シーナ・アイエンガーという全盲の女性は、「選択の科学」という著書の中で、「自己決定感」について言及している。

 

「自己決定感」とは、自分の身に起きることを自分で決定しているという感覚であり、それは極めて重要なものであるという。


野生のアフリカゾウの寿命は56才。

これに対して、動物園のゾウの寿命はなんと17才だという。

つまり、動物園は安全だから寿命が長いだろうと思い込んでいたものの、動物も自己決定感がないと、無力感や喪失感に襲われてしまい、寿命に影響があるのだ。


「選択」というものは、自分自身や、自分の置かれた環境を自分の力で変える能力のことであり、まずは、「自分の力で変えられるのだ」という自己認識をもたなくては何事もはじまらない。
 

「アップルは倒産寸前でしたが、人間が死を通して生について多くを学ぶのと同じで、私も死にかけた会社から命ある企業についてたくさんのことを学びました。
もう少しで倒産という瀬戸際に立たされれば、少しはお金を儲けようと考えるのが普通でしょう。ですが、スティーブの頭にあったのは違うことでした。製品が良くなかった、だから、もっといい製品を作るんだというのが彼の答えでした。それ以前の再建努力とは、全く違っていたのです。」

 

(「ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの

天才デザイナー」 リー・アンダー・ケイニー)

 

本 日も読んでいただきありがとうございます。

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