町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

Q+A=I

そして「イノベーションを起こすための鍵は『答え』ではなく『クエッション=質問/疑問/問い』の方にある」と断言する。

                「Q思考」 ウォーレン・バーガー

 

 

経済が右肩上がりで、誰もがやることがあらかじめ分かっている時代ならば、「答え」がもっとも重要なものだった。

例えば、〇〇という家電製品を市場導入するにあたり、効果的な広告は、テレビに〇%、新聞に〇%・・・・といった風に配分比が過去のデータからおおよそ決まっており、先輩たちからそうした「答え」を教えられてきた。

 

しかしながら、現在は、そもそも広告をやるべきなのか、むしろ、PRに予算の大半をあてた方がよいのではないか、というように、正に「問い」を立てることが何にもまして重要なことであることを体感できる。

 

今までの企業は、「答えを覚えるのが早い人」、「既にある問いに対する答えを暗記している人」が優秀な人であり、そうした人々を採用するのが、人材戦略のポイントだった。

もはやこうしたセオリーは過去のものになっている。

答えではなく、問いそのものを考えられる人が優秀な人である。

 

Q(問い)+A(アクション)=I(イノベーション)という公式があるという。その公式には、もうひとつの式があり、それには、Q(問い)-A(アクション)=Pといわれる。Pとは、「フィロソフィ」を指すのだが、「パーパス(Purpose)」の方が僕自身、しっくりくる。

 

「もしこの会社がなくなったとしたら、誰が惜しんでくれるだろうか?」という究極の問いを考えることを通じて、この会社の最も重要な顧客は誰なのか、会社の本当の「目的」は何かが鮮明になるのだと言う人がいる。

 

この問いを応用して、僕はこんな問いを立ててみた。

「もしあなたがいなくなったとしたら、誰が惜しんでくれるだろうか?」

この問いを通じて、あなたの人生の目的や重要な人がよりはっきりしてくるだろう。

 

 

 今日も読んでいただき、ありがとうございます。

 

OBSCURAのKenyaを飲みながら。