町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

忘れられた矜持。

ただパンになにかをはさめばいいというものではありません。

「サンドウィッチは誠意のかたまりである」こう言ってはばからない。

だからこそ、銀座でおいしいサンドウィッチに出合えるのはちゃんと理由がある。

 

「きちんともてなしたい」その一線を意地で崩さないのが、ほかでもない銀座の矜持なのだ。

この銀座でお迎えする以上、誠心誠意おもてなしをさせていただきます。

街の気概がたっぷりとはさみこまれている。」

 

(「サンドウィッチは銀座で」 平松洋子

 

 

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンディーゼルエンジン車に違法ソフトを搭載して排ガス規制を不正に回避していたことが明らかになり、大きな問題になっている。

 

話によると、同社はこの10年間で500万台以上の台数増というから、急成長による歪みとみる向きもある。

同社に限らず、売上規模が大きくなればなるほど、当初もっていた「矜持」が忘れ去られてしまうことがある。(ここでいう「矜持」とは、自信や誇りをもって堂々と振舞うこと。プライドといってもいい。)

 

本来は、「誰のために?、何のために?、この商品を作ったのか?」という考えがあるのだが、そういうことを再確認する機会自体が減少していく。

このドイツの自動車メーカーだって、当初は誠意をもって車作りに真摯に取り組んでいたはずである。

 

いつでも立ち返れるものをもつこと。

この重要性が今あらためて問われている。

 

どれほど険しい崖をのぼるにしても、

「信頼」の手がかりになる突起は、

「正直」という材料でできています。

 

(「ふたつめのボールのようなことば。」 糸井重里

 

 

 本 日も読んでいただきありがとうございます。

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lemon grass,jiasmine,supercleancupを飲みながら。