町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

2015-01-01から1年間の記事一覧

愛は負けても親切は勝つ。あるいは、マーケティングとは親切である。

「愛は負けても親切は勝つ。」 (「ジェイルバード」 カート・ヴォネガットより引用) この言葉は、ジョン・アーヴィングや村上春樹といった多くの作家に多大な影響を与えた小説家によるものであり、当該作品中では、「拡大家族」という概念が提唱されている…

時には偶然性に身をゆだねてみる。

「つまりは、人生の充実のためには、強い絆と弱い絆の双方が必要なのです。」 (「弱いつながりー検索ワードを探す旅」 東浩紀より引用) アメリカの社会学者であるマーク・グラヴェターが1970年代に提唱した、「弱い絆」という考え方がある。この社会学者は…

常識の境界線を疑ってみる。

「企業戦略家が膠着状態の市場からの脱出方法を探し求めている場合、一つの道は、製品や市場に関する従来の考え方に真っ向から挑戦することである。」 「まず自社の置かれた製品・市場環境の中で”常識”とされている観念を残らず数え上げ、一覧表にしてみると…

学び続けることをやめない。

「人は学習を辞めたとき老いる。二十歳の老人もいれば、八十歳の若者もいる。学び続けるものは若さを失わない。」 (「How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」 エリック・シュミット ジョナサン・ローゼンバーグより引用) 昨年、ある大学病院に家…

「先義後利」。

「企業は利益なくして生き延びることはできません。そのため、会社としても「売り上げが欲しい」、「利益を出したい」という気持ちは強いものがあります。そうだとしても、「そもそも何のためにこの事業を始めたのか」という「利の先に立つ義」が忘れられて…

問題が分かっていないという問題。

「おれの仕事はいろいろな会社のシステムソリューションを考えることなんだけどね。ソリューションというのは、解決すべき問題が何なのかを把握していないとわかるわけがない。ほとんどの日本の経営者は勘違いしていて、高いコンサルティングフィーを払って…

与えてもらった可能性。

「人間が誰かのために作った可能性は、長い時間が経過しても、引き続き他人の可能性を広げている。」 (「ケヴィン・ケリー著作選集Ⅰ」 ケヴィン・ケリーより引用) 雑誌「WIRED」の創刊編集長であったケヴィン・ケリーは、絵具がなければゴッホはいなかった…

ブリコラージュ。そして、点と点をつなげること。

「ブリコラージュ」とは、フランスの文化人類学者クロード・レヴィストロースが紹介した概念で、「器用仕事」とも訳される。 より具体的に言えば、ブリコラージュは、その場その場で手に入るものを寄せ集め、それらを用いて試行錯誤しながらも新しいものを作…