「未解決問題」がイノベーションの糸口。
「今解決されていない問題が、後になればニーズなんだ。」
(「Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」
ランダル・ストロスより引用)
先日、大学病院で皮下腫瘍除去術という手術を受けた。
というのも、約2か月ほど前、左脇腹に幼い頃にはなかったほくろを見つけ、大学病院に行ったところ、「ある程度、歳をとった後にできたものは、良性、悪性五分五分なので、手術しましょう。病理検査後、問題がなければそれで終わり。問題があれば再度オペと薬の投与ということになります」と言われた。
当初、現代の日本の医学をもってすれば、手術をする前に、何らかの検査をして、手術の必要性を判断するものと思っていた。
手術といっても部分麻酔で、日帰りである。部分麻酔なので、手術室の壁を見続けることになる。そこに、ちょっとした静かな音楽や映像があれば、気持ちを紛らわしたり、不安感も軽減できると感じた。
手術スタートから30,40分経過すると、麻酔が切れたのか、明らかに自分がお裁縫されているのが分る。痛みは伴うが、麻酔の追加はもっと痛いので我慢した。
手術後、8針縫われていた。
抜糸の日、早めに検査結果が出たとのことで、特段悪いものではなかったと告げられた。
良かったと思う反面、そもそも顧客(患者)の負担が少ない別のアプローチはなかったんだろうかと考えてしまう。
こうした治療や手術プロセスの中に、未解決の問題=ニーズが残されており、こうしたものの中に新たなイノベーションのチャンスが潜んでいる。
こんな風に、小さな傷跡を残して、今年の夏は終わる。
「傷というものは自分の過去が実在したことを思い出させてくれる不思議な力があります。あとに傷を残したできごとは決して忘れることはない、そうじゃありませんか?」
「すべての美しい馬」 (コーマック・マッカーシーより引用)
The Cream of the Crop CoffeeのYirgacheffeを飲みながら。
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