町野公彦のマーケティング・ブリコラージュ

次の時代に手渡したいビジネス名言

「未来」を分けて考える。

「週刊誌は、まさに日本の象徴のようなメディアだったと思う。高度成長時に誕生し、日本経済の需要の巨大化とともに成長した。政治家のスキャンダルを暴いて時の政権を倒したこともあるし、ヌードグラビアは長い間サラリーマンたちを慰めた。

だが、80年代あたりで本当は役目を終えていたのだ。普通のサラリーマンという単一の層がなくなり、雑誌のニーズも多様化したが、その変化に適応できなかった。ゆっくりと衰退していき、やがてインターネットなど新興メディアに駆逐され、一誌、また一誌と休刊、廃刊となっていった。出版不況と言われたが、実際には、不況ではなかった。淘汰だったのだ。」

(「オールド・テロリスト」 村上龍 より引用)

 

「未来」を考えるとき、「その産業の未来」と「それ自体の本質の未来」を分けて考える必要があると、最近強く思う。

 

つまり、「広告産業の未来」と「(広告)コミュニケーションの未来」は異なるはずだ。「産業の未来」だけを考えるのではなく、「そのものの本質の未来」をあらためて考える。そのときは、産業の中心にいる人ではなく、外にある頭を使わせてもらう必要がある。

 

「しかし一方で、たとえば「飲食業界の未来」と「食の未来」、「アパレル業界の未来」と「ファッションの未来」とが別であるように、「出版業界の未来」と「本の未来」とは、別のものだと考えるようになりました。

(「本の逆襲」 内沼晋太郎 より引用)

 

 

「たとえば、最近仕事上の難題をどうやって解決したか思い返してほしい。とりあえずの解決法は、会議を開くことだろう。誰もが答えを知らないかと期待して、社内の優秀な人たちを一堂に集める。ところが、情報源としての社内の頭脳だけに頼るようではダメなのだ。

外に存在する優れた頭脳は社内より多い。」

(「ALLIANCE~人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用」 リード・ホフマン から引用)

 

GLITCH COFFEE & ROASTERSのYIRGACHEFFEのコーヒーを飲みながら。

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