賢者の贈り物。
「現代の賢者たちに言おう。贈りものをする人々の中で、この二人こそ「賢い人々」であったのだと。
贈りものを与え、贈りものを受けとる人々のなかで、彼ら二人のごとき者こそが「最も賢き人々」であるのだと」。
(O・ヘンリー 「賢者の贈り物」)
クリスマスのこの時季になると、いつもあるストーリーを思い出す。
それは、小学校の教科書に載っていたO・ヘンリーの「賢者の贈り物」という、ある若く貧しい夫婦のクリスマスプレゼントをめぐる話だ。
夫は、美しい髪をもつ妻に、櫛をクリスマスプレゼントするために、自分の大切な懐中時計を売ってしまう。
一方、妻は、夫の懐中時計に合う鎖を買うため、自分の髪の毛を切って売ってしまうのだ。
結局のところ、お互い大事なものを手放し、かつ、使えないプレゼントをもらうことになってしまう。
この話を皮肉な話や意味のない結果に至るすれ違いの教訓と考えるか、それとも、他者のことを考え、かけがえのない何かを得た人の話と捉えるかは、個々人の気付きや解釈となる。
自分の名前を漢字で書く程度の学力しかない子供がほとんどの、私の地元の都内城北エリアの小学校で唯一ためになった授業だった。
良いクリスマスを!!
本 日も読んでいただきありがとうございます。
NOZY COFFEE
Honduras INTEGRAL EL CIPRESを飲みながら。